クレーム作成中の脳の動き

文章を書くなどロジカルな作業では左脳でエネルギーが活発に働き、絵を描くなど感覚的な作業では右脳でエネルギーが活発に働いてるようです。では、文字で表現される請求項をつくるとき、どちらの脳でエネルギーが活発に働いているのか…。私見では、右脳に偏りつつも「右脳と左脳との間を行き来している」と思っています(※科学的根拠はありません)。



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科学的に分析したわけではないので決して断定はできません。あくまで感覚的な話しです。「クレームを作成するときに、脳内エネルギーは右脳に偏っているのか、左脳に偏っているのか?」について考えました。

クレームは文字で表現するものだから、ロジカル・シンキングを司る左脳なのではないかとも思ったのですが、結論として、絵を描くなど感覚的な作業を司る右脳が支配的に働いていながら、右脳と左脳の両方をフル回転させているのではないかという考えに至りました。

繰り返しますが完全に感覚的な話で、科学的根拠は皆無です。ですが、何人かの弁理士仲間に聞いたところ同意して頂きましたので、その内容を簡単に記載します。

クレームをつくるとき、及び、特許請求の範囲の全体を設計するときには、まず「この発明はどのように捉えたら価値が最大化するか」、「独立クレームと従属クレームはこのように全体設計しよう」などと考えます。

このとき、文字で表現されるクレームではあるけれども、「右脳」を使って発明を「絵」として捉えていると思います。そして次に、「右脳」を使って描いた「絵」を参照しながら、ロジカル・シンキングを司る「左脳」を使って文字を書いていきます。そして左脳で特許法36条6項等の要件をチェックしながら文字を書きつつ、そのチェック結果を右脳の「絵」にフィードバックして修正し、修正された「絵」を観ながら文章を更に修正していく…脳活動のエネルギーが右脳と左脳との間を行き来しているイメージです。

最初から最後まで右脳を使いっぱなしですが、途中、要件チェックに左脳も使うので、結論「クレーム作成作業は右脳と左脳の間をエネルギーが行き来している」と考えています。

右脳と左脳の間でエネルギーを行き来させているからというわけではないのですが、クレームを作成し終わると頭のエネルギーを使った感じが物凄くあります。クレームを作成することは楽しい作業なので心身が疲れることはないのですが、脳の疲れを感じて催眠的に甘い食べ物が欲しくなってきます。

納得できる「絵」を描けないときは、数行をつくるのに何時間も費やすときもありますので、そのときの脳の疲れ方は半端ないです。

差し詰め、長い文章を書くよりも短い文章を書く方が時間とエネルギーを使うということだとも言えます。



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