以前ブログに記載した「自分の人生の主人公になりなさい」という金言は、大学受験英語塾の恩師の教えです。つい「自分」にばかり着目して解釈していたのですが、その中には、実際に先生が体現している「他人」に着目したメッセージが含まれている気がします。
TEXT BY SHIGERU KOBAYASHI
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「自分の人生の主人公になりなさい」-以前のブログでも記載しましたが、これは、私が大学受験のときにお世話になり、大学生のときにチューターとしてバイトまでさせて頂き、卒業してからも、お世話になっている大学受験英語の加藤先生の言葉です。
加藤先生からは多くの金言を頂き、そのどれもが心に染み入っていますが、個人的には、「人生の主人公」が、そのうちで最も頭と心で反芻されている言葉です。
いままで私は、「自分の人生の主人公になりなさい」について、「誰かの思想を鵜呑みにせずに自分で考え、目の前のことをコツコツとこなすことによって自分だけのオンリーワンの道を拓いていく」という解釈のみをしていました。
しかし、不惑を超えながらもなお、四十2にして惑うことばかりのなか、最近、辛うじて「人生の主人公」の金言に含まれる大切なメッセージに気付かされた気がしています。それは、
自分は人生の主人公である。それと同時に、他の誰かは、その人の人生における主人公である。だから、自分の人生を大切にするのと同様に、他の誰かの人生、考え、意思決定、道を尊び、尊重する。間違っても、自分のエゴで、その誰かの人生を支配しようとしてはいけない。友人、同僚、部下は当然ながら、家族に対しても。もし、私の人生と誰かの人生が交わるならば、私自身が主人公として輝き、 同時に、その誰かにも主人公として輝いてもらう。
もしかしたら、先生は当初から当該趣旨で伝えていたのかもしれませんが、はじめて「人生の主人公」の話を伺ったのは、私が受験生の頃です。これから厳しい競争に挑もうとする受験生という立場で受けたメッセージであったので(しかも孤独で暗い浪人生だった)、「自分」という点にのみ着目した解釈を私が勝手にしていたのかもしれません。
いずれにしても、先生の胸の内にある「自分は人生の主人公」には、「自分」に着目する意味と「他人」に着目する意味とが含まれていると、私は思います。なぜならば、事実、加藤先生ご自身がスペシャルでオンリーワンであると同時に、ウイニングという場で、生徒、卒業生(チューター含む)を輝かせることを、身体を酷使して体現し続けているからです。
「他の誰かが、その人の人生で輝くように力を尽くす」-この教えと、自分の弁理士としての委任代理業務の本質とは親和性が高く、ようやく「人生の主人公」という金言が心だけでなく、背骨にも染み入ったのだと満足し、惑いが1つは消えたかなと。
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